カイジ ファイナルゲーム 小説版
云わずと知れた人気作品、カイジ映画の3作品目。
シリーズ最終章、且つ映画のためのオリジナルストーリーということですごく気になっていた作品でした。
感想の前にあらすじ
舞台はオリンピックが終わって景気が低迷した未来の日本。
日本全体が地下帝国のようになっていました。
働いても働いても未来の見えない生活に国民は不満がたまり、治安が悪くなっています。
そんな中、一発稼げる話があると、主人公のカイジにギャンブルの誘いが舞い込んできます。
そのギャンブルは突然告知される場所へ行き、設置された棒の一番上にある電卓に欲しい金額を入力することで賞金、もしくは極秘情報を獲得できるというものでした。
カイジ見事ギャンブルに勝ち、報酬に極秘情報を選択します。
極秘情報の提供主は、政府が近々預金封鎖を行うから一緒にそれを食い止めて欲しいとお願いされます。
預金封鎖を止めるには政治家に賄賂を渡して説得させる、その為に1000億円必要ということになり、極秘情報の提供主のギャンブルの手伝いをカイジはすることになりました。
紆余曲折を経て、依頼主のギャンブルを成功させたカイジは賄賂では預金封鎖は止められないと予想し、あの手この手で作戦を練り、見事預金封鎖を止めました。
感想
結論を言えば面白いとは思えませんでした。
この作品のギャンブルシーンの大半は依頼主のギャンブルの手伝いで構成されています。
その為、カイジ自身がギャンブルを行っているシーンはあるのですがメインになっているとは思えず、私がこの作品に求めていたハラハラやドキドキ感を得ることは出来ませんでした。
日本全体が傾いている設定のせいもあって、今作ではカイジに協力するキャラクターの大半はクズではなく、景気のせいで職を失った一般人達です。
個人的にカイジは「クズの中の英雄」であり「ヒーロー」としては描かれていない。と思っていたのですが、今作ではヒーローとして描かれているように受け取れてしまいカイジのクズさが弱まっているように感じました。
ここまでだけだと酷評になってしまいそうなので、良かったところを上げますね。
今までの映画に出てきたキャラクターが勢ぞろいしてオールスター的な盛り上がりを見せたところはクスっとさせられる良さがあります。
ハラハラやドキドキ感が無いと前述しましたが、裏を返せば王道でわかりやすいストーリー展開であるともいえます。
またお約束の最後カイジの手元には大金が残らない様子が描写されるところも良かったですね。
こんな人にお勧め
・藤原竜也が好きな人。
・ストレスフリーなギャンブル映画が見たい人。
・今までのカイジ映画を見てきた人。
・かっこいい悪役姿の福士蒼汰が見たい人。
おわりに
5日後の2020年1月17日(金)は映画メイドインアビスが公開なので楽しみですね。
でもアニメの内容だいぶ忘れちゃってるので復習しないと。